リハビリテーション科

リハビリテーション科について

当院は、運動器リハビリテーション(Ⅰ)を施設基準として取得しています。
リハビリテーションは、医療保険下において医師の指示の下、理学療法士の指導による運動療法と、温熱や牽引、超音波、光線など機器を使用した物理療法を行っています。

治療内容としては、以下の方法が中心になります。

運動療法
身体の全体または一部を動かすことで症状の軽減や機能の回復を目指す療法のこと。予防や治療の目的で、腰痛体操、転倒予防など、筋力と柔軟性、バランス能力の改善を目的に行う。
物理療法
物理的作用を加えることによる身体の治療。マッサージや、温熱・寒冷・電気療法(患部に電流を流す治療)などがあり、麻痺の回復や鎮痛などを目的に行われる。

また、患者様の状態に合わせた自主トレーニング方法や日常生活での注意点などもアドバイスいたします。

  • 理学療法士:ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法などを用いて、自立した日常生活が送れるように支援する医学的リハビリテーションの専門職(国家資格)。

リハビリテーションの流れ

  1. 当院にご来院頂き、医師の診察を受けて頂きます。
    リハビリテーションが必要となった方に対して、症状に応じた適切な物理療法や理学療法士による運動療法が処方されます。
  2. 運動療法は予約制(1回20~40分間)にて、マンツーマンで実施しています。
    初回実施時に「リハビリテーション総合実施計画書」を作成し、患者様の身体状況、日常生活動作能力などの評価を行い、リハビリテーションの目標設定やプログラムを立案します。
  3. 計画に沿って、おひとりおひとりの症状に合わせた運動療法(ストレッチ、関節可動域訓練、筋力強化訓練、姿勢指導、バランス訓練、歩行訓練、各種体操など)を実施します。また、自宅で行うことが出来る簡単なストレッチや体操などのセルフエクササイズをお伝えします
  4. 次回ご来院の際にはセルフエクササイズの確認を行い、適宜修正、追加なども行います。

物理療法は予約を行っていませんので、開院時間内にいつでも可能です。

アスレチックリハビリテーション

当院は学生運動選手やプロアスリート、スポーツ愛好家の方々の、スポーツ障害に対するリハビリテーションが可能です。その方の状態に合わせて、ストレッチや筋力トレーニング指導、フォーム分析、テーピング指導などを理学療法士が行います。
当院の近隣には駒沢公園があり、ランナーやトライアスリートの方のご来院も増えてきています。

投球・野球にかかわる障害へのリハビリテーションプログラム

野球での投球時における肩、肘の痛み(野球肩、野球肘)は、オーバーワーク(投球過多)や股関節や肩甲骨の可動性不良などを起因とする、投球フォームの崩れから発症していることが多くみられます。また、学生選手であれば成長期に特有の身体の硬さ(タイトネス)も見過ごすことはできないと思います。

障害発症部位のリハビリテーションと平行して、肩や肘に負担のかかりにくい体の使い方や柔軟性、投球フォームを習得することが、競技復帰に向けて必要となります。またその理にかなったフォームを覚えることで、パフォーマンスの向上にも繋がると考えます。
当院では、中学、高校野球部でのトレーナー活動、指導経験のある理学療法士が、リハビリテーションを担当させていただきます。

マッケンジー法

マッケンジー法とはセラピストが一方的に治療するのではなく、患者様とセラピストが協力し患者様主体としたセルフマネージメントを行う治療法です。

首や腰、各関節の痛み痺れは、日常生活でのなにげない姿勢・動作が原因となって引き起こす傾向があります。また、それらを持続的に続けることで症状を悪化させる可能性があります。

マッケンジー法は問診や力学的診断を行った上でその人に合った体操を提案します。体操の効果を高める為に、通院時だけではなく、自宅や職場でも定期的にセルフエクササイズを行って頂きます。
また、体操で整えた組織、関節も崩れた姿勢が続けば症状が再発する可能性があります。それを防ぐ為にも日常生活での留意点や姿勢指導も行います。

当院では、国際マッケンジー協会認定療法士が担当します。